韓国加湿器殺菌剤事件の製品は何?原因となった成分「PHMG」とは?

 

「韓国加湿器殺菌剤事件」

 

誰もがニュース等で一度は目にしただろう。

 

この事件は、韓国で多発した謎の病。当時は医学的に解明されていなかった十数人の小児間質性肺疾患の患者たちが、急激に症状が悪化して死に至るというもの。この間質性肺疾患は、原因は不明だがさほど発生率は高くないようで、急激に症状が悪化することも珍しいとされていた。

 

しかし、この謎の病には驚くべき真実が隠されていた。

 

 

この謎の病は、市販されている加湿器殺菌剤だと言う事が2011年の大規模な疫学調査で真相が明らかとなった。

 

 

その製品を販売していたのが、イギリスの大手トイレタリーメーカー「レキットベンキーザー」の韓国法人が販売してた液体の加湿器用消毒剤。

 

 

<製品名>

「オキシ―サクサク」

 

<原因となった成分>

PHMG

(ポリヘキサメチレングアニジン塩酸塩)

 

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この物質は、工業用や、プールの掃除に使われることが一般的なんだとか。また、デンマークでは、建築用や家畜用の殺菌剤としてのみ用途が制限されていたものです。

 

 

<大参事となった全容>

特に大きな被害を受けたのが幼児や妊婦。その死者700人以上とも言われ、世界が驚いた事件。

 

この事件の原因となった殺菌剤に対し、政府が許可して「人体には無害です」と書かれていた事で、さらに被害が拡大していたのかもしれない。

 

 

事実、政府が許可していたため、大企業と大型スーパーが絶賛販売していたという。

 

 

もともと、「加湿器殺菌剤」というものは、この世に存在しなかった。しかし、1994年、韓国の化学メーカー「油公」が「加湿器殺菌剤」を世界で初めて「開発」する。

 

その後、2001年、問題となった成分、PHMG(ポリヘキサメチレングアニジン)とPGH(塩化エトキシエチルグアニジン)を含む製品が誕生。

 

 

この「PHMG・PGH」2種類は、当時広く使われていた殺菌剤の成分で、人体の皮膚に毒性が比較的少なく、様々な用途で使われていた。

 

 

しかし、問題だったのがPHMG。人間の肌に触れる殺菌剤としては十分な研究結果があり、人体に使用できると許可されていたのですが、呼吸器に噴霧した場合、人体にどのような影響を与えるのか分かっていなかった。

 

 

この「PHMG」を呼吸器に使用するために成分調査などの依頼を受けた科学者たちは「安全性は確答できません」と答えていたそうだが、開発者と販売者、許可を出した政府の官僚は、「PHMGという物質が今まで使われていたのなら、加湿器殺菌剤に使えないわけがない、安全だ」と、思いこんでいたのか分からないが、このような簡単なもので販売を許可していたと言われている。

 

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<2000年代初頭の宣伝>

 

2000年初頭には、加湿器が広く使われ始め、健康への関心などにより、加湿器の需要が社会的に叫ばれた。

 

 

そのチャンスを逃してはいけないと、加湿器殺菌剤を製造・販売している企業は、すでに許可を受けた製品の宣伝に熱を上げる。

 

 

そのキャッチフレーズが、今となっては恐ろしく感じるのでご注意下さい。

 

・「加湿器は、ちょっと掃除しないだけで、湿度が高いので細菌が簡単に繁殖します。加湿器の水蒸気は直接人体に吸い込まれるので、この製品を使わないと、あなたは細菌を吸っているのと同じです」

 

・「人体に安全な成分を使用して、子供にも安心」

 

 

当時は、健康被害を知らぬまま信じて使用していたと思うと胸が痛くなる。

 

 

製造・販売する企業が悪いのだが、それをきちんと調査する政府機関の問題も考えなければならない事件だったに違いない。

 

 

最後に、この原因となった商品は現在販売されていないようです。また、日本では販売されていなかったのでご安心を。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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